【アルバムレビュー】EYES/WONK (2020)

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どーも、maikiです。

リハビリ程度に最近聴いているアルバムのレビューをしたいと思う。

今回紹介するアルバムはこちら

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EYES/WONK (2020/6/17リリース)

つい一週間前にリリースされたエクスペリメンタル・ソウルバンド「WONK」の約2年振りのフルアルバム「EYES」。本作品は「高度な情報社会における多様な価値観宇宙」というテーマを軸にしたコンセプトアルバムで、そのテーマに基づいた架空の映画”EYES”のサウンドトラック的な内容となっており、全22曲と非常に密度の濃い一作に仕上がっている。

コメント

実はこの「WONK」というアーティストのアルバムレビューをするのは初めてではなく、過去に一度アーティスト紹介で1stアルバム「Sphere及び2ndツインアルバム「Castor」「Polluxのアルバムレビューをしている。しかしながらその頃は自身のブログは所有しておらず、他のブログに寄稿という形だった。久々に観に行こうと思って調べるとそのブログは既に閉鎖しており、URLも忘れてしまったためウェブ魚拓で検索をかけることも出来なくなっていた。悲しい。

初っ端から話が脱線してしまったが、今回のコンセプトアルバム「EYES」のレビューをしたいと思う。

レビュー

#1「Introduction #5 EYES」によって宇宙旅行は始まっていく。眼前に広がる広大無辺の銀河、そして目を背けたくなるほどの幻想的な自由を歌った#2「EYES」では、WONKの真骨頂とも言えるエクスペリメンタルなビート・ミュージックに乗せて宇宙船は旋回していく。#3「Rollin’」ではファンキーなベースと軽やかな鍵盤の音色に合わせて宇宙船は銀河系の中を通り抜けていく。

Rollin’ (Official Audio)/WONK (2020)

#4「Orange Mug」#5「Sweeter, More Bitter」は2019年にリリースされたEP「Moon Dance」にも収録されており、コンセプトアルバムを通してだけでなく曲単体としても楽しめる一曲となっている。個人的に#5「Sweeter, More Bitter」は好きな一曲でもあり、ビールを飲みながら身体を揺らせば即刻宇宙へトリップ出来ると思っている。

#6「Filament」#7「Skit 1 – Behind The World」#8「Mad Puppet」の流れは非常に秀逸。というかこの後にも出てくるSkitトラックを挟む流れすべてが秀逸。Skitが挟まれていることによって物語性を高め、ある程度を緊張感を保ちつつラストまで聴くことが出来るようになっている。歌詞の中には問いかけもあり、主体的な聴き方へ誘導しつつ、さらにシナリオに構成を持たせることによって各パートに入っているトラックの聴き方が変わるのでコンセプトに順応して聴くことが可能になる。うーむ凄い。

#9「Blue Moon」は揺り籠のような浮遊感があるリズムとメロディが耳を癒してくれる。そして#10「Signal」では前作「Moon Dance」の世界観を踏襲しながらアンビエントな音像によって深く潜っていく感覚に陥る。

折り返し前の#11「Esc」ではイントロの一定間隔のクラッピングと左右に揺れるサウンドによって眠りにつかせるのかと思いきや…?? 本アルバムの中でも上位に入る傑作だと感じた。

そして#12「Skit 2 – Encounter」#13「Third Kind」で物語は一転する。サイバーチックなインダストリアルサウンドで宇宙空間を遊泳していき#14「Depth of Blue」では某ネズミ―ランドのエレクトリカルパレードを彷彿とさせるようなポップさを、#15「If」ではガラッと展開が変わり、一曲の中で全く違和感がなくロックテイストからジャズテイストに移行していき次へ繋げていく。

#16「Skit 3 – Resolution」#17「HEROISM」ではある種の諦念を持ちながらも眼前に広がるものに目を背けてはいけないと悟り、エレクトロソウルに吸い込まれていく。

HEROISM (Official Audio)/WONK (2020)

#18「Fantasist」では和と洋の融合をしつつプログレッシヴに進行していくも#19「Nothing」では美麗なサウンドに乗せて#18と真逆のシンプルな構成で進行していく。朧げに歩んできた道を確かめ、月の光を頼りに進んでいく情景が想起される#20「Phantom Lane

そして#21「Skit 4 – Prayer」#22「In Your Own Way」では昇った朝日が明日を照らし続けている。モダンフォークからエクスペリメンタルジャズへとグラデーションしていくサウンドの中では、この混沌した世界ではわざわざ他の何かにならなくてもいい、不完全でもいい、自分なりに生きていく、自分なりに自分へ問い続けていくことが大切だと励ましてくれる。

そしてまた#1へー宇宙の旅は続くのだー

あとがき

サブスク文化の台頭によって「聴き方の多様化」が顕著になった現代、コンセプトアルバムの重要性はより大きなものになったと感じている。単一のストリームでは再現出来ない「時間の経過による物語の発展・繁栄」はコンセプトアルバムが今後担っていくであろうと考えている。勿論一般的なアルバムにもその一端を担うのだが、アルバム本体の創造性や独創性はコンセプトアルバムの方がはるかに高いように思える。今回このアルバムを拝聴した際にそんな将来/未来を垣間見た。

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ーアーティスト紹介ー

WONK2013年に結成した東京を拠点に活動するエクスペリメンタル・ソウルバンド。2016年に1stアルバム「Sphere」をリリース、同年は国内の音楽フェスに参加のみならずパリやベルリンなどの海外公演の成功も果たしている。翌年2017年にはツインアルバム「Castor」「Pollux」をリリースし、その後リミックスアルバムのリリースなど非常に精力的な活動を行っている。さらにメンバーそれぞれの活動領域も多岐に渡り、数々の楽曲提供や共作共演、コラボレーションなどを手掛けている。

メンバー(写真左から。敬称略)

  • 井上 幹/Ba
  • 長塚 健斗/Vo
  • 江崎 文武/Key
  • 荒田 洸/Dr
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ーアルバム紹介ー

WONK 『EYES』
リリース:2020.06.17 (Wed.)
レーベル:EPISTROPH

※完全予約限定版は6月24日(水)リリース (現在在庫なし)
※完全予約限定版:特殊仕様、LPサイズ、CD + ART BOOK付属(約30㎝ × 30cm / 24P予定)
※WONK初となる歌詞、対訳付属

Apple Musicはこちら⇩

 

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